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創業者・本野吉彦が褒章・叙勲を受けさせて頂いております。

昭和37年5月、吉彦は藍綬褒章を受賞した。わが国ドラム缶業界の発展に寄与した力大なりと、その功績がたたえられた。

この年は吉彦にとって、大きな節目の年でもあった。ドラム缶事業に乗り出してちょうど30年、3月末には会社創立30年の記念式典を挙行したばかりである。席上、150名の社員に語りかけた吉彦の言葉のはしばしには、創立以来多くの困難を乗り越えてきた勇気と明日への熱い抱負がうかがえた。

この30年を振り返って、「それこそ夢のように過ぎ去ったと思うと、感慨で胸がいっぱいでした。一緒に苦労してくれた一人一人の顔が思い出されて、話しながらも、心の中でどんなに感謝したことか」と。吉彦はいつどのような場合でも、まわりへの気配りを忘れたことはない。

この30年の歴史に花を添えたのが、藍綬褒章であった。この受賞をだれよりも喜んだのは、苦楽を供にしてきた多くの社員たち。まるで自分のことのように、この受賞を祝った。ある意味では、ドラム缶業界が一人前として認知されたにも等しく、喜びはことのほか大きかった。ドラム缶工業会理事長としての献身が実を結んだともいえる。時あたかも石油化学の全盛時代、業界の役割にも一層の重大さが求められようとしていた。

それから5年後の41年11月、今度は勲四等旭日小綬章が授与された。吉彦にとっては四度にわたる栄誉であった。昭和27年の紺綬褒章受章にはじまり、翌28年にも同じく紺綬褒章を、37年には前に記した藍綬褒章をそれぞれ受章している。そして今回の叙勲である。

わが国ドラム缶製造のパイオニアとして、加えてドラム缶業界の発展に尽くした功績が高く評価されたものであった。戦前の国策への協力はいたしかたないにしても、戦後の混乱状態から復興へ導いた力は大きく、またその後のオートメーション工場の建設は、品質の向上はもちろん、業界の経営体質までも改善するものであった。

11月13日、時の通商産業大臣から伝達を受けた吉彦は、翌14日、宮中に参内、天皇皇后両陛下に謁見、お言葉を賜った。後に吉彦は、この日を次のように回顧している。

「何よりも嬉しかった。これは私だけでなく、業界と当社の全従業員に与えられたものという思いで胸がいっぱいでした。長い間の近代産業の下積みがやっと認められたと思うと、何ものにもたとえようのない喜びがこみあげてきました」。

吉彦の喜びは全社員の喜びであった。12月15日、社内で受章記念の祝賀パーティーが催されたが、このときも吉彦の口は、「ドラム缶工業会発展のために尽くした故人をたたえ、今日の喜びを分ち合いたかった」と結んだ。
この人には、喜びを一人占めするような貪欲さは微塵も無い。

このほか、吉彦の受賞歴で見落としてはならないのは、昭和53年10月の国税庁長官表彰、55年10月の大蔵大臣表彰である。いずれも事業を通して、長年、わが国の税務行政に協力してきた功績の大きさを感じさせずにはおかない。

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